高木浩光@茨城県つくば市 の日記

相変わらず力説ですな・・・。久々にプバイラシーの話。

スキャナの電波が傍受されることがプライバシーにどう関係があるかというと、アンチコリジョン機能を持つRFIDタグでは、複数のタグがスキャン範囲に存在する場合に、スキャナからIDを部分指定してタグを選択し、ひとつひとつ順次読み出しするという処理を行うものがあり(日経バイト2003年5月号「ICタグ,飛躍への課題」のアンチコリジョンの説明図参照)、この場合、遠く離れたところで行われているスキャンで読まれているIDを、スキャナからの電波を傍受するだけで特定できてしまう場合があるという話だ。これの対策として、タグを限定していくアルゴリズムを改良した、「Silent Tree Walking」という手法が提案されている。

話を戻すと、木下さんの記事には、NTT研究所での取り組みとして、(1)の問題を解決するために暗号化した値をタグに書き込んでおくという、日経バイトの記事で紹介されていた手法とその他が整理されており、さらに、(2)の問題を解決する手法として、「ワンタイム秘匿化ID」が簡単に紹介されている。引用すると次のように説明されている。

Silent Tree Walkingは知っておかないとダメな感じがする。あとで詳しく見ておこう。
それはそうと、NTTの「ワンタイム秘匿化ID」。確率暗号とか言っているようだけど(NTT、新しい公開鍵暗号方式を開発-1998年の記事)、確率暗号で検索して10件しか出てこなかった・・・(しかも古い記事ばっか)。結局よく分からない。

Auto-IDセンターでは、2年ほど前から専門家と協議しながら市民の反応や意見を収集分析して、運用時のポリシー策定や規制への参考情報を提示しているそうだ。これについて以下の文献が紹介されている。が、ログインしないと入手できないようなので、残念ながらタイトルも不明だ。

こういうのは制限かけたらダメじゃんか・・・(笑)。