実験で見えたICタグの現実(最終回)

ああ、消費者の話は今回で出てくるのか。失礼しました。(けど、切るならちゃんと見出し考えようよー。)

ところが,保冷用の袋は1枚も使われなかった。「プライバシの侵害が気になる」とマルエツの店員に話しかける消費者は,実験期間中に一人もいなかったからである。

それは、展示してあるところには細かい仕組みは記述しておらず、なおかつ、もともと興味のない人は仕組みを知らない場合のほうが多いので(あと、今後の展開も含めないと懸念は出てこないかも)、まさかプライバシーが侵害されるとは思っていないから?じゃないでしょうか?
それを踏まえたうえで、危機感を感じる前に理解しようとする人はあまりいないので「消費者に受け入れられる」と判断することも可能かもですけど。

マルエツの実験を通じて,メーカーから消費者までのサプライチェーン全体でICタグを実用化する際に検討すべき新たな課題も見えてきた。大きな課題は三つある
ICタグのリサイクル
消費者にわたったICタグをリサイクルする仕組みを確立することが必要
ICタグの一括読み取り
リーダー側で複数のICタグを過不足なく読めたことを保証する機能が必要
・システムのトランザクション処理能力
銀行のATMに相当する、もしくはそれ以上のトランザクションを処理できるシステムが必要

回収したいならその場で剥がせよ!というのはさておき、プライバシー部分はもうよしとしたいのですね。。。可能性をちゃんと理解してもらったうえで、、、とかいうことはしないのでしょうか?(実際仕組みを理解してもらうのは大変でしょうが、現在議論されている問題を都合よくフィルターしないで伝えることも必要な気が。。。)